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金メダリスト・高橋礼華「他の競技の金メダリスト」から学んだストイックさ

今週の女性セブン(2020年41号)に、リオ五輪バドミントンで金メダルを獲得し、今年8月に現役引退した高橋礼華のインタビューが掲載されています。

高橋元選手はこのインタビューで、「日頃の練習だけでなく、オフでも気を抜かなかった」と話しています。友人との食事会があっても、次の日の練習のために、夜11時には帰って睡眠時間を確保していたそうです。二十代で夜遊びを我慢するというのは、かなりストイックです。

彼女はなぜストイックに練習に打ち込めたのか。何かを成し遂げたり、習慣や性格を変えたりするには信念が必要です。そして、信念は「テーマ」「エピソード」「フレーズ」の3つで出来ています。

<信念の3要素>
1.テーマ(取り組むべき課題)
2.エピソード(心を揺さぶられた体験)
3.フレーズ(体験について考えたこと)

彼女の場合、テーマは「ストイック」です。このテーマについて、実際に金メダルを獲得したアスリートをお手本にしています。レスリングの伊調薫や、体操の内村航平、フィギュアスケートの羽生結弦を挙げて、「普段も家と練習場の往復くらいで、ストイックに練習に打ち込んでいて、羽目を外して遊んでいるなんて聞いたことがありません」と話しています。

この「羽目を外して遊んでいるなんて聞いたことがない」という体験から、「金メダルを取るような選手は、それに相応しい生活をしている」と考えています。これが信念になったことで、オフでも気を抜かずに練習に打ち込めたのです。

「ストイック」はスポーツやビジネスにとって重要なテーマです。最近は「好きなことをして生きていく」「やりたいことをやる」というフレーズが広まっています。しかし、それは我慢しないでいいということではありません。

スポーツマンは自分がやりたいスポーツをしていますが、結果を出すために他のことを我慢しています。「友達とも遊びたいけど、練習があるから早く帰る」というのはこれに当てはまります。

これはスポーツに限りません。YouTuberのヒカキンは毎日動画を投稿すると決めていました。39度の高熱が出た時も、彼はその決まりを守ったと言います。いくら動画作りが好きなことだとしても、高熱に浮かされながら動画を作るのはかなりストイックです。成果を出す人間において、「やりたいこと」と「我慢」は両立しています。

信念を持つには、自分が決めたテーマについて、常日頃から情報を集める必要があります。また、ただ信念を持つだけでなく、それを誰かに話して、自覚を高めることも大切です。信念の3要素に、このヒントとアウトプットを加えた5ステップを私は「マインドレコーディング」と呼んでいます。

〈マインドレコーディングの5ステップ〉
1.テーマを決める
2.ヒントを集める
3.エピソードを思い出す
4.フレーズを作る
5.アウトプットで確かめる

金メダリストを目指したら、金メダリストの言動をヒントとして集めるのが自然です。高橋元選手は同じ女性という共通点があるからか、特に伊調薫に関心を寄せています。

オリンピック金メダルがかかった決勝戦で、彼女は相手にリードを許し、劣勢に立たされました。この時、前日に試合終了4秒前で逆転し、4連覇を達成した伊調選手のことを思い出し、「伊調さんはこんな場面から逆転した! 私もここで頑張れば、伊調さんのようになれる」と踏ん張ったと言います。その結果、3ポイント差から逆転優勝を果たしました。

この過程にもマインドレコーディングが観察できます。劣勢に立たされたことで逆転がテーマになり、ヒントの一つとしてテレビで見ていた伊調の逆転劇を思い出し、「私もそうなれる」と考えています。劣勢から逆転までのわずかな時間で、自分に必要な信念を作り出してしまうのはさすが金メダリストです。

どんな世界も技術とメンタルの両方が求められますが、スポーツはそのことがよくわかります。世界一に輝いたことのある人間だからこその、非常に説得力のあるインタビューでした。

信念論とは?

人間関係に根ざした「だから自分はこれをやるんだ」という信念論が、行動力の正体です。信念論を知ることで、悩みや困難を乗り越えられるようになります。詳しくは下記リンクをご覧ください。