「恩師の助言」を演技に取り込んだ俳優・佐藤アツヒロ

1987年にアイドルグループ『光GENJI』のメンバーとしてデビューした佐藤アツヒロ。現在は舞台を中心に俳優歴20年を超えるベテランとして活躍し、2021年も音楽劇『プラネタリウムのふたご』に星の語り部役で出演が決まっています。

競争の激しい芸能界で20年も続けてきたのは、それだけで特筆に値します。そんな佐藤は舞台について、「稽古前に役を作り込まない」と考えています。この信念のきっかけになったのは、ジャニーズ事務所の創業者であるジャニー喜多川です。

ジャニー喜多川は佐藤に「自分で作ったものを自分で壊せる人じゃないとダメ」と教えました。佐藤はその教えを舞台に活かして、「演出家に違うものを求められたとき、作ってきたものが崩せなくて苦労することがある」と雑誌『女性自身』のインタビューで語っています。このように信念は人間関係に根ざしています。

佐藤アツヒロの体験は「恩師の助言」です。ジャニー喜多川はジャニーズ事務所の創業者というだけでなく、SMAPや嵐を育てた大御所プロデューサーでもあります。佐藤に限らず、中居正広や草なぎ剛、東山紀之など多くのアイドルが「ジャニーさんが教えてくれた」と話しています。

佐藤が所属していた『光GENJI』もジャニーズ事務所のアイドルグループです。自分たちの生みの親であるジャニー喜多川の教えを、佐藤が大切にしているのは自然な成り行きです。

ジャニー喜多川の「自分で作ったものを自分で壊す」という教えは抽象的です。その抽象的な教えを、佐藤は「役作り」に当てはめています。誰かに影響を受けて、自分なりに連想する。信念を持つには、この二つが大切なポイントになります。誰かに影響を受けたとしても、ただ言いなりになるだけでは、それは信念ではありません。

信念を持つには、「テーマを決める」「ヒントを集める」「エピソードを思い出す」「フレーズを作る」「アウトプットで確かめる」という5つのステップがあります。この5ステップを私は『マインドレコーディング』と呼んでいます。

佐藤アツヒロの場合、「役作り」がテーマになっています。このテーマについて「ジャニー喜多川の助言」を思い出し、「稽古前に役を作り込まない」という信念を持っています。そして、それをインタビューという場で確かめているのです。

「人から素直に教わる」というのは簡単ではありません。特に10代や20代の頃は目上の人に対して反発しがちです。しかし、「この人の言うことだけは素直に聞こう」と信頼できる上司や先輩を一人でも見つけておくと、自分だけでは浮かばないような発想を仕事に活かせるようになります。

信念論とは?

人間関係に根ざした「だから自分はこれをやるんだ」という信念論が、行動力の正体です。信念論を知ることで、悩みや困難を乗り越えられるようになります。詳しくは下記リンクをご覧ください。