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サックス奏者・坂田明「有名劇作家」に評価されて自信を持った下積み時代

アルトサックス奏者の坂田明は、フリージャズの重鎮として知られています。75歳と年齢を重ねた現在も積極的に活動しており、コロナ禍でライブが難しくなってからはオンライン配信に取り組んでいます。

坂田の実家は運送業で、音楽とは無縁の環境でした。それが中学生二年の時にラジオでモダンジャズを聴いて興味を持つようになり、高校では吹奏楽部に、大学ではジャズ同好会に所属しました。

その後、「3年でダメだったら帰ってこい」と親族に言われつつ、広島から上京しました。昼間は運送会社で働きつつ、夜になるとライブハウスで演奏する生活を送っていたものの、お客が一人しかいなかったこともあったそうです。

ただ、その一人しかいなかったお客が、劇作家の寺山修司でした。寺山修司は『チエホフ祭』50首で短歌研究新人賞を受賞し、文壇デビュー。その後、劇作家の道に進み、映画『田園に死す』で文化庁芸術祭奨励新人賞、芸術選奨新人賞を受賞しました。

坂田の演奏を聴いた寺山は、怒って帰ってしまったと言います。ただ、その怒りは「こんないい演奏をしてるのに、なんで客がいないんだ」という不満が理由でした。この話をスタッフから聞いた坂田は、「俺も脈があるかな」と考えました。その後、『山本洋輔トリオ』に加わり、頭角を現していきます。

「頑張ればうまくいく」という根性論でもなければ、「こうすればうまくいく」という方法論でもない、人間関係に根ざした「だから自分はこれをやるんだ」という信念論が人間には必要です。この信念論のパターンを覚えれば覚えるほど、自分の信念も自覚できるようになります。

坂田と寺山の関係は「無名と有名人」です。自分がまだ無名の頃に、有名人に認められると、それが大きな自信になります。坂田は寺山と出会ったことで、「自分にも脈がある」という信念を持ちました。また、この時のことについて、「勇気が出た」と振り返っています。勇気や自信の源は、理屈ではなく人間関係なのです。

有名人に認められるには、まず自分から発信しなくてはなりません。坂田も東京のライブハウスで演奏していたからこそ、寺山と出会っています。人前でアピールすればいいわけでもありませんが、アピールをしないと埋もれがちなのも確かです。

最近はネットで発信することが当たり前になりました。ネット発で人気になった音楽作品も増えています。私たちは「自信がなくて発信できない」と考えがちですが、発信するからこそ誰かに認められて自信を持てるようになるのです。

信念論とは?

人間関係に根ざした「だから自分はこれをやるんだ」という信念論が、行動力の正体です。信念論を知ることで、悩みや困難を乗り越えられるようになります。詳しくは下記リンクをご覧ください。