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キングダム・信「幼馴染との死別」で目指した『天下の大将軍』

漫画『キングダム』の信は、642話で将軍に任命されました。信が伍兵から伍長、百人将、三百人将、千人将、三千人将、五千人将、将軍と出世を重ねてきたのは、「天下の大将軍になる」という信念があるからです。秦国にはかつて「六大将軍」というポストがありましたが、「天下の大将軍」はそれよりも偉大な、中華統一に貢献するレベルの大将軍と物語で位置づけられています。

この「天下の大将軍になる」という信念のきっかけになったのが、信の幼なじみだった漂です。信と漂はともに戦争孤児で、ある家で下僕として育ち、「戦争にすべてを奪われた俺たちは、戦争ですべてを奪い返す」と心に決めて、日頃から剣の腕を磨いていました。

ところが、漂はのちに始皇帝になる政と瓜二つの容姿をしていたため政争に巻き込まれ、命を落としてしまいます。そして、その死の寸前に信の元へ戻り、「二人は一心同体だ」「お前が羽ばたけば俺もそこにいる」「俺を天下に連れて行ってくれ」と遺言を残しました。この漂の遺言を受けて、信は「天下の大将軍になる」という信念を持ちました。その信念が形になっているのが、将軍への出世です。

「頑張ればうまくいく」という根性論でもなければ、「こうすればうまくいく」という方法論でもない、人間関係に根ざした「だから自分はこれをやるんだ」という信念論が人間には必要です。この信念論のパターンを覚えれば覚えるほど、自分の信念も自覚できるようになります。

信にとって、漂は「故人」です。子供の頃から一緒に育ってきた幼馴染であり、同じ目標を目指した仲間でもあった漂から託された願いだったからこそ、信はその願いを貫こうとしています。

親しい人との死別は、大きな悲しみや喪失感をもたらします。その悲しみや喪失感を補うのが、死にゆく者が想いを託し、残された者が想いを受け継ぐ「継承」です。そして、その継承すべき想いは、故人の死の瞬間そのものよりも、故人の生前の言動にあります。

その故人が生きていた間に、自分に何を話したのか、何を残してくれたのか。それを思い出すことで、悲しみや喪失感を持ちつつも、前に進めるようになります。信の場合は、漂と同じ屋根の下で暮らし、同じ夢を語り合っていたので、その言動をすぐに特定できました。ただ、これは漫画だからこその展開です。

一般的には、故人の死について気持ちを整理するのに、数年かかる場合もあります。そのためにあるのが「喪に服す」という期間です。孔子は「親が亡くなったら三年喪に服せ」と唱えましたが、故人とじっくり向き合うことはそれだけの意味があります。

信が将軍になったのは、蛇甘平原で初陣を飾ってから数えて9年後でした。目標達成のために9年も努力し続けるというのは、普通はできません。その普通はできないことをできるようにするのが、人間関係に根ざした「だから自分はこれをやるんだ」という信念論です。故人から影響を受けた信念は珍しくありません。ぜひ有名人の体験談や他の漫画作品で探してみてください。

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信念論とは?

人間関係に根ざした「だから自分はこれをやるんだ」という信念論が、行動力の正体です。信念論を知ることで、悩みや困難を乗り越えられるようになります。詳しくは下記リンクをご覧ください。