呪術廻戦・虎杖悠仁「友人の死の元凶」に対する宿敵視

『呪術廻戦』の虎杖悠仁には宿敵がいます。それは特級呪霊である『真人』です。虎杖は別の呪霊には同情したことがありますが、真人にはありません。

真人を憎むようになったきっかけが、吉野順平です。吉野は虎杖と同じ高校生で、呪いが関わる怪死事件の重要参考人でした。事件の捜査を任された虎杖は、吉野に接触した際にB級映画の話題で打ち解け、吉野の母親も交えて夕飯を囲むほど仲を深めました。

しかし、吉野は真人によって母親を謀殺された末に、呪術で身体を作り変えられた負荷で命を落としてしまいます。その光景を目の当たりにした虎杖は真人に対して激しく怒り、「ブッ殺してやる」と考えました。この考えが信念になって、真人を宿敵視しています。このように信念は人間関係に根ざしています。

虎杖の体験は「友人の敵討ち」です。虎杖は自分が通っていた高校で、呪いの関わる事件に巻き込まれました。そのとき、『両面宿儺の指』という呪物を身体に取り込んだため、呪術師として生きることになりました。

それに対して、吉野は本心を隠して近づいた真人の力によって、呪術が使えるようになりました。また、自分がいじめられていた高校で、その呪術を使って暴れるように誘導もされていました。「ただの一般人が呪術の世界に突然足を踏み入れることになった」という点で、虎杖と吉野には共通しています。

だからこそ、虎杖は吉野に共感していました。吉野が命を落とす直前、虎杖は吉野を自分が新しく通い始めた『呪術高専』に誘いました。呪術高専には仲間がいて、頼りになる先生もいる。そんな未来を語った直後に、その語り相手を殺されれば、誰でも激怒します。

信念を持つには、「テーマを決める」「ヒントを持つ」「エピソードを思い出す」「フレーズを作る」「アウトプットで確かめる」という5つのステップがあります。この5ステップを私は『マインドレコーディング』と呼んでいます。

吉野の死は虎杖にとって偶発的です。そのため虎杖は信念を待つためにテーマを決めたり、ヒントを集めたりはしていません。そもそも敵討ちは狙って行うものではありませんし、親しい人を殺されることもまずありません。

しかし、誰かが傷つけられるのを見聞きして、義憤に駆られることはままあります。ただ、怒りは強い原動力になるので、かえって不幸を招きかねません。怒りをどこでどんな形で表現するのか。その矛先と程度は、信念の源になった人間関係を確かめることで、自ずと明らかになります。

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信念論とは?

人間関係に根ざした「だから自分はこれをやるんだ」という信念論が、行動力の正体です。信念論を知ることで、悩みや困難を乗り越えられるようになります。詳しくは下記リンクをご覧ください。