呪術廻戦・五条悟「親友との別れ」で決めた教師志望

『呪術廻戦』の五条悟は「柄じゃない」と言いつつ、『呪術高専』で教師をしています。五条には「強く聡い仲間を育てる」という夢があり、そのために乙骨悠太や伏黒恵、主人公の虎杖悠仁を呪術高専にスカウトしました。

自分の柄に合わないことを仕事にするには理由がいります。その理由になったのが、呪術高専時代に同級生だった夏油傑です。五条は夏油について、「たった一人の親友」と評しています。

弱者である非呪術師のために働くのが、強者である呪術師の役目。夏油はそう考えていました。しかし、自分が守ろうとしている非呪術師たちが、呪術師に対して殺意や敵意を向ける場面に立て続けに直面したことで、「非呪術師は皆殺しにした方がいい」と考えるようになります。そして実際に任務で赴いた村の住人全員と、非呪術師である自分の両親を殺害して失踪しました。

五条は自他ともに認める最強の呪術師です。しかし、夏油の変節をきっかけにして、五条は「自分一人で強くても意味がない」「強く聡い仲間を育てる」と考えました。そして、この考えを信念にして、呪術高専の教師になりました。このように信念は人間関係に根ざしています。

五条の体験は「親友との別れ」です。五条は任務の護衛対象だった理子が殺された時に、その死を喜ぶ非呪術師に怒り、「コイツら殺すか?」と夏油に問いかけました。ただ、五条の怒りは理子の死を喜んだ非呪術師に限られています。それに対して、夏油の怒りは非呪術師全体に及んでいます。この違いが二人の別れを引き起こしています。

信念を持つには、「テーマを決める」「ヒントを集める」「エピソードを思い出す」「フレーズを作る」「アウトプットで確かめる」という5つのステップがあります。私はこの仕組みを『マインドレコーディング』と呼んでいます。

夏油の変節は偶発的な出来事です。そのため、五条はあらかじめテーマを決めたり、ヒントを集めたりはしていません。そもそも親友が悪の道を進んで、疎遠になることは現実ではまずありません。

現実で別れの機会になるのは、「進学」「就職」「転職」といった人生の節目です。別の道を歩むことになった親友が、自分にどんな言動を残したのか。その言動を特定すれば、信念を持つことができます。五条のように学生時代の場合、卒業アルバム、母校の文化祭、同窓会がヒントになります。

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信念論とは?

人間関係に根ざした「だから自分はこれをやるんだ」という信念論が、行動力の正体です。信念論を知ることで、悩みや困難を乗り越えられるようになります。詳しくは下記リンクをご覧ください。