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よくわかる信念論③「悔しさとなぐさめ」

信念論では、「悔しさ」と「なぐさめ」という二つの信念を重視します。この二つを形にしたのが「世のため人のため」であり、成功と幸福をもたらすからです。

世のためになる信念は「悔しさ」です。世のためになるには、まず世間で知られている必要があります。そして、世間で知られるようになるには、自分の専門分野でトップになる必要があります。さらに、その専門分野でトップになるには、競争で勝つ必要があります。

しかし、競争は必ず勝てるとは限りません。むしろ負け続きの方が大半です。大切なのは、その時の「勝者と敗者」という人間関係に対して、「いつか見返してやる」という悔しさの信念を持つことです。

YouTuberのヒカキンはYouTube主催の動画コンテストで落選した時に、「コンテスト入選者を抜いて、日本一になってやる」という信念を持ちました。そしてその三ヶ月後、実際にチャンネル登録者数日本一のYouTuberになりました。

一方、人のためになる信念は「なぐさめ」です。何をどう工夫したところで、死別や疎外といった悲しい出来事は必ず起こります。そして、その悲しみを癒やすのは、同じ体験をしたことのある経験者同士で共有する「なぐさめ」です。

「なぐさめ」の価値を知る人は、自分と同じ悲しみを抱えた誰かをなぐさめようとします。その「なぐさめ」の信念が、人のための始まりです。たとえば、「離婚アドバイザーに助けられたことがきっかけで、自分も離婚アドバイザーになる」という場合がこれに当てはまります。

離婚アドバイザーという仕事が、人のためになったとしても、それはまだ世のためにはなっていません。本を出したり、テレビに出たりして、世間に知ってもらってはじめて、それは世のためになります。このように「人のため」から「世のため」にシフトするのが、人間の基本的な成長モデルです。

「親と子」「勝者と敗者」「経験者同士」など、人間関係には複数の種類があります。そのため、人間関係から生まれる信念にも、複数の種類があります。その複数の信念のなかでも特に重要なのが、「世のため人のため」に直結する、「悔しさ」と「なぐさめ」なのです。

どうすれば「悔しさ」と「なぐさめ」の信念を持てるのか。そんな風に考える必要はありません。なぜなら、敗北や悲しみを経験しない人間など存在しないからです。ただ、そうした経験は思い出したくないものなので、実際に簡単には思い出せなくなっています。

しかし、いろいろな人物に信念論を当てはめていると、「そういえば自分にも似たようなことがあった」と、過去の経験を思い出す瞬間がやってきます。そのとき、人は自分の中にある時間が止まった部分と向き合い、その止まった時間が再び動き出すようになります。

こうした自分の深い部分に光を当てる段階の信念論は、今すぐ慌てて行う必要はありません。他人の信念論を確かめていくうちに、自然と浮かんでくるものだからです。そして、その時には過去の出来事と向き合える状態になっています。

信念論は急がずに、ゆっくり自分を変えていく自己啓発です。「ああ、この人がこういう行動を取るのは、信念論的にあの人の影響があるんだな」と他人について確かめていれば、次第に自分のこともわかるようになってきます。

<よくわかる信念論一覧>
ようこそ信念論へ。方法論よりも大切なこと
よくわかる信念論①「影響を受けやすい人間関係一覧」
よくわかる信念論②「世のためと人のための違い」
よくわかる信念論③「悔しさとなぐさめ」
よくわかる信念論④「信念論がもたらす4つの成長

信念論とは?

人間関係に根ざした「だから自分はこれをやるんだ」という信念論が、行動力の正体です。信念論を知ることで、悩みや困難を乗り越えられるようになります。詳しくは下記リンクをご覧ください。