女優・羽田美智子「先祖に謝る両親」を見て決めた家業承継

女優の羽田美智子は、2019年にネットショップ『羽田甚商店』をオープンしました。羽田甚商店では、米、麺類、ぬか漬け、調味料といった食料品から、アロマミストや名刺入れといった雑貨まで幅広く扱い、商品のこだわりについて生産者との対談を掲載しています。

羽田がこのネットショップを始めるきっかけになったのが、2015年に放送されたNHK番組『ファミリーヒストリー』です。ファミリーヒストリーは、著名人の両親や先祖にまつわるエピソードを調査するドキュメンタリーです。

この番組で羽田の先祖が取り上げられ、「羽田甚」が擬洋風建築で名を馳せた宮大工の名工・羽田甚蔵の通称だったこと、その羽田甚蔵に養子として迎えられた羽田の曽祖父・寅吉が、義父の名を屋号にして雑貨店『羽田甚商店』を始めたことが判明します。

このとき、羽田甚商店は羽田の両親の代で閉店することになっていました。ところが番組内で、羽田の両親が先祖に向かって、「私たちの代でお店を閉めますけど、どうぞお許しください」と謝るシーンがあり、このシーンを見た羽田は「家業を継がないってこういうことなんだ」「じゃあ、私たちでやろう」と考えました。この考えを形にしたのが、ネットショップ『羽田甚商店』です。

「頑張ればうまくいく」という根性論でもなければ、「こうすればうまくいく」という方法論でもない、人間関係に根ざした「だから自分はこれをやるんだ」という信念論が人間には必要です。この信念論のパターンを覚えれば覚えるほど、自分の信念も自覚できるようになります。

羽田が影響を受けたのは「親子関係」です。自分の両親が先祖に謝る姿を見て、「自分が家業を継ぐ」という信念を持っています。このように家業が絡んでいると、両親や先祖の影響は強くなります。それが五代も続いている家業ならばなおさらです。

人間にとって、「継承」は重要なテーマです。人はいつか死ぬものなので、自分が生きた証を何か残したいと考えます。子孫に家業を受け渡そうとするのも、その一つです。自営業の親を持つ子供の場合、この継承について考える時期がやがて来ます。

親が渡そうとするものを受け継ぐかどうか。それは本人の選択次第です。羽田のように女優として働きつつ、自分にできる範囲で受け継ぐという答えの出し方もあります。大切なのは、自分を取り囲む人間関係と一つ一つ向き合って、自分の信念のありかを確かめることです。

信念論とは?

人間関係に根ざした「だから自分はこれをやるんだ」という信念論が、行動力の正体です。信念論を知ることで、悩みや困難を乗り越えられるようになります。詳しくは下記リンクをご覧ください。