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よくわかる信念論④「信念論がもたらす4つの成長」

信念論は、「足し算の段階」「引き算の段階」「かけ算の段階」「割り算の段階」という4つの成長をもたらします。この4つの成長を「成長の四則計算」と呼び、自分の状態を自覚する目安にしています。各成長段階の詳しい内容は、次の通りです。

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<1.足し算の段階>
深刻な悩みを抱えている時に誰かに助けてもらえると、「自分も誰かのためになりたい」と考えるようになります。こうして人のために働き始めるのが「足し算の段階」です。

医者に命を救われて、自分も医者を目指す。離婚アドバイザーに助けられて、自分も離婚アドバイザーを目指す。こうした職業選択が「足し算の段階」に当てはまります。

「医者になる」「離婚アドバイザー」になると決断しても、それでプロフェッショナルになれるわけではありません。プロフェッショナルとは、座学で知識を学び、実践で技術を磨いた人間のことだからです。

そのためこの段階では、家族や友人に商品やサービスを提供します。医者のように命を扱う仕事は別ですが、ほとんどの仕事は身近な人を練習台にして始まります。また、この段階は無料サービスが基本です。仮に対価をもらうとしても500円のワンコイン程度に収まります。いわゆるセミプロです。

<2.引き算の段階>
足し算の段階を数年続けていると、自分の仕事に必要な知識と技術が蓄積します。そのため、腕に自信を持てるようになりますが、同時に無力感も覚えるようになります。「自分がどれだけ頑張っても、同じ悩みを抱えている人はいなくならない」と気づくからです。

このとき、対面の仕事とは別に、「自分の知識や技術を世間に広めたい」と考えるようになります。とはいえ、すべての知識や技術を伝えるのは、複雑になりすぎるので困難です。そこで、自分の知識や技術から「一番大切なこと」を選んで、それを自分のメッセージとして伝えることになります。それが「引き算の段階」です。

情報社会になって、メッセージを伝えることは簡単になりました。ブログやツイッターやインスタグラムやユーチューブといったメディアが普及し、スマートフォンで十分なクオリティのコンテンツが作れるので、ほとんどノーリスクで始められます。

この段階から、読者やリスナーや視聴者といった不特定手数を相手にする「世のため」の仕事が始まります。そのため、「人のため」から「世のため」にシフトするのが、人間の基本的な成長モデルになります。

<3.かけ算の段階>
ブログやツイッターやユーチューブで自分のメッセージを伝えていると、そのメッセージが役に立つものであれば、次第に人が集まるようになります。このとき集まるのは、お客ばかりではありません。「一緒に仕事がしたい」という人も集まります。こうして誰かと協力して仕事をするようになるのが、「かけ算の段階」です。

人が集まっているコンテンツは、それだけで価値があります。意気投合した同業者とコラボして商品やサービスを作れば、お互いのフォロワーが行き来します。その好例が、人気Youtuber同士のコラボ動画です。

また、出版やテレビ出演の話もコラボの一種です。特に出版は、自分のメッセージを広める「世のため」の仕事にとって、一つの正念場です。自分のメッセージを書籍にするには、引き算の段階よりも、知識や技術に詳細な優先順位をつける必要があるからです。

この優先順位を決めるプロセスは、精神的にとても消耗します。一番大切なことは何か、二番目に大切なことは何か、三番目に大切なことは何か。そうした順番づけに、決まりきった正解はないからです。決まりきった正解のない選択ほど、頭を使うことはありません。

とはいえ、「かけ算の段階」になると、自分の人生が変わっていく予感もはっきり感じられるようになり、期待感も高まってきます。実際に、「一緒に仕事がしたい」というスカウトは、自分の人生を大きく変えてくれます。

<4.割り算の段階>
同業者や出版社とコラボしていると、自分の賛同者がたくさん集まるようになります。しかも、ただたくさん集まるだけでなく、自分のメッセージをハイレベルで実践できる人が集まるようになります。

このハイレベルな実践者にインストラクター資格を与えて、自分と同じように活動できるようにするのが、割り算の段階です。これはいわゆる「暖簾分け(のれんわけ)」です。

「人のため」になる対面の仕事に限界があるように、「世のため」になる広める仕事にも限界があります。自分一人でできる範囲を超えて、他の人にも広めてもらうタイミングは必ず来ます。

この好例になるのが、剣道、茶道、華道、書道といった武道や芸道です。こうした武道・芸道は開祖が亡くなった後も、インストラクターたちが教えを受け継ぎ、日本全体や世界に普及しています。この状態が「世のため」の仕事のゴールです。
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信念論を続けていくと、この4つの成長段階を進んでいきます。大切なのは、自分がどの段階にいるのかを確認することです。自分の段階を自覚していれば、その時に何をすべきなのか、どんな人間関係に注意して、どんな信念を持てばいいのかがわかります。

「足し算の段階」「引き算の段階」「かけ算の段階」「割り算の段階」という4つの成長。そして、前回の記事で紹介した「価値観の変化」「行動の変化」「居場所の変化」「人間関係の変化」という4つの変化。この8項目によって、人間は成功や幸福に向かって成長します。そして、その成長を促してくれるのが信念論です。

<よくわかる信念論一覧>
ようこそ信念論へ。方法論よりも大切なこと
よくわかる信念論①「影響を受けやすい人間関係一覧」
よくわかる信念論②「世のためと人のための違い」
よくわかる信念論③「悔しさとなぐさめ」
よくわかる信念論④「信念論がもたらす4つの成長

信念論とは?

人間関係に根ざした「だから自分はこれをやるんだ」という信念論が、行動力の正体です。信念論を知ることで、悩みや困難を乗り越えられるようになります。詳しくは下記リンクをご覧ください。